汚部屋のままで引越しは損をする!? 「お断り見積もり」の可能性も!

荷物とゴミの区別がつかないほど散らかった部屋は、引越しの際も不利です。

運ぶべき荷物が正確に把握できないので、見積もりも高めにならざるを得ません。引越し業者に仕事を受けたくないと思われれば、相場よりもべらぼうに高い「お断り見積もり」を出されることさえあります。

荷物があふれていれば荷造りも困難で、有料の梱包サービスを頼まなければならなくなるかもしれません。

引越し費用を高く見積もられる可能性がある

人はモノを捨てられないものです。自分のモノであってもそうなのに、親のモノともなればなおさらです。

親が高齢者用施設に入居するとなれば、引越しにあたり片付けなければなりません。親世代はもったいない精神のもと、自宅の中にあらゆる荷物をため込んできました。長年にわたっていつの間にか大量のモノがあふれ、その多さに子供たちが驚くことも珍しくありません。

場合によっては加齢で体の自由が利かなくなり、ゴミを放置するようになり気づいたらゴミ屋敷化している例もあります。

こうした部屋は引越しする際にも非常に不利になります。
引越しの見積もりは、引越し日の混み具合、荷物の量、エレベーターの有無、人件費、梱包資材、運送費などから試算します。荷物の量など不確定な要素があれば、保険として高めに見積もることとなります。

つまり、汚部屋ではゴミなのか荷物なのか判断がつきかねるため、見積もりが高くなってしまう傾向があります。

お断り見積もりとは?どんな人が対象?

引越し業者にとっても、積極的に引き受けたくないケースは他にもいくつかあります。

例えば、約束を守らずだらしない申し込み者です。
引越し当日、約束の時間に作業員が訪れても、全く梱包が済んでないというケースがあります。こういう人に限って、当日やれば間に合うだろうと根拠のない自身で直前まで手つかずで、作業員が慌てることになります。梱包作業をしていないくらいなので、物の要不要の分別もできていません。そんな中で、当人にいるのかいらないのかを確認しながら運搬作業をするのは大変時間がかかってしまいます。

3月、4月などの引越し繁忙期は、引越し業者は一日のうちに何件も回らなければなりません。それなのに、一件目でこのようなところにあたってしまったならば、当日のスケジュールがめちゃくちゃになってしまいます。

搬入が何とか終わっても搬出でまた問題です。こういう人は行き当たりばったりで動いているので、家具をどこに置くかなど配置も決めていません。指示が滞るのでやはり時間がかかります。

引越し時のクレーマーとは?
クレーマーも敬遠されます。引越しのドタバタにかこつけて、元々ついていた傷を引越し業者のせいにして修理代を請求する例もあります。クレームへの対応や保証の事務処理などで通常よりも手間がかかり業者に損害をもたらす可能性もあります。

訪問見積もりの際の対応がぞんざいだったり横柄だったりする場合は、クレーマー予備軍として警戒される場合があります。

ゴミ屋敷のように散らかった家も引っ越し業者からは敬遠される
そして、ゴミ屋敷のような過度に散らかった家です。
引越しの見積もりを依頼すると、口頭で簡単に聞き取りがあった後に訪問見積もりがあります。引越し業者の営業担当が、実際に運ぶ荷物の量や種類を見ることで、必要なトラックや作業員、段ボールの枚数を勘案します。

訪れた家の中が荒れ放題でゴミも散乱している汚部屋状態であれば、荷物がゴミに紛れやすく紛失するなどのトラブルが多くなります。

ゴミは処理しなければ運ぶ荷物は大幅に増え見積もりも変わります。ゴミと荷物の線引きをしっかりしても、当日になってゴミまで運ばされる恐れもあります。作業員にとっても、ゴミの中で作業をするのは気持ちの良いものではありません。

相場よりも高い見積もりを出されることも
このように、引越し業者が進んで引き受けたくないと思う場合には、あえて相場よりも明らかに高い金額の見積もりを出されることがあります。

この見積もりは、いわゆる「お断り見積もり」というものです。
業者としてはこの引越しは引き受けたくないものの、直接断ってしまうと角が立ちます。今の時代ならSNSに書き込まれて誹謗中傷の的となってしまうかもしれません。その点、高額な見積もりを出せば、先方から断ってくるのでトラブルにならないという考えです。

見積に「お断り見積もり」と明記されているわけではないので、引越し経験が少なければ気づかないこともあるかもしれません。ですが、最初に電話口で聞いていた概算からはるかに金額が上がっている場合などは、該当している可能性大です。

荷造りが大変、梱包サービスを使うことで余計に費用がかかる
仮にお断り見積もりが出されずに、引越しできることになったとしましょう。

当日までに不用品を分別し捨てなければなりません。そこから荷造りにかかりますが、この作業が引越しで一番手間がかかります。シンプルライフを心がけている家でも、押し入れや納戸を整理してみると驚くような数の段ボールとなります。長年同じ家で過ごしていれば、なおのことです。

自分たちでは手に負えなければ引越し業者のオプションサービスで、梱包もお願いできます。これは、もちろん別料金となります。全ての家財の梱包から開梱までを請け負ってくれるサービスもありますが、楽な分だけ料金も跳ね上がります。不用品の処理も有料となるものもあります。できるだけ、事前に少しずつ荷物をまとめていくことが節約につながります。

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