汚部屋の断捨離を1日で終わらせる方法

「断捨離(だんしゃり)」とは、心と体をコントロールする修行法として知られているヨガの考え方が基本となっています。「断=入ってくる不要な物を断つ」「捨=必要でない物を捨てる」「離=物への執着から離れる」の3つの考え方からなる片づけの方法です。

汚部屋は心のありようを映したものだと考えて、心の中をスッキリさせて気持ちのいい毎日を送れることをイメージして、第一歩を踏み出しましょう。片づけのルールを決めて意識を集中すれば、ゴールにたどり着けます。

準備する物

「断捨離」は、集中すれば1日で終わります。前日に用意を整えて、寝不足にならないように早めに寝て、朝早めに起きましょう。

朝起きたら、日常の必要最低限のことをこなし、まったりと落ち着いてしまわないうちに断捨離を開始します。スイッチをオンにしたら、ノンストップで集中します。

前日に用意する物は、75リットルくらいの大きめのゴミ袋を10枚程度、ホコリが出るのでマスク、ホコリを払ったり汚れを拭き取ったりするための雑巾などです。

ホコリや汚れで手が荒れたり、紙類の端で手を切ったりすることがあるので、軍手やゴム手袋を用意することも必要です。手袋をすることで物に対して割り切った感覚が持てるので、捨てる気持ちを後押ししてくれます。

部屋のスペースに余裕があれば、段ボール箱を用意してゴミ袋を設置すれば捨てる物をポンポン考えずに入れることができます。

断捨離のターゲットのほとんどが洋服であれば、「捨てる服」「保留する服」「取っておく服」の3段階の段ボールを設置して分別すると短時間で仕訳けられます。

保留となった服の中から捨てる服を選ぶ作業も、その日のうちにやってしまいましょう。迷ったら捨てる、というのが基本です。

片付ける順番

最初から部屋全部を片づけることをイメージすると、それだけで疲れてしまいます。まずは、クローゼットや押し入れ、整理ダンスなどの中の、余分な物を処分して、新しく物をしまうスペースをつくりましょう。必要と判断した物をしまい、必要のない物はドンドン捨てていきます。

片づけは、服から本、書類、思い出の品物の順番に行います。できるだけ思い入れの少ない物から始めるといいでしょう。

「服に思い入れがある」という場合でも、タンスの肥やしになっている服は自分で分かっているものです。「今年着なかった服は捨てる」と思い切ることが大切です。捨てるのは忍びないという服は、リサイクルに回しましょう。

最近はリサイクルショップが増え、インターネットでも売りに出すことができます。ただし、それらが面倒だと思っているのなら、迷わず捨てましょう。

重点的に片付けたい物、場所を決める

汚部屋と化した空間を、一気にきれいにしようと思う気力は、なかなか湧かないものです。

汚部屋卒業の第一歩は、一番気になるところから始めましょう。一般的に、台所や水まわりが汚いことで気持ちが落ち込む場合が多いようです。実際、カビや雑菌が繁殖しやすく害虫も出現しやすいので、汚れていると健康的に問題がある場所です。水まわりを清潔にすることを第一目標にすると、以降の片付けや掃除に気持ちの弾みがつきます。

散らかって身の置き所もなくなったダイニングも、生活の中心の場所なので、きれいにすることで生活にハリが出てきます。

ダイニングテーブルの上が物であふれて食事をする場所もなくなっていることもありがちなので、せめてテーブルの上だけは物を置かないように片づけると、食事の時間が楽しい時間となります。

その流れでリビングにある物も整理して、リラックスできる空間に変えましょう。それぞれの場所をどの程度片づけるかのゴールを決めて、無理なく行いましょう。

残す物を選んでどんどん捨てる

先にも述べましたが、捨てるかどうか迷う物は「捨てる物」です。必要な物をとって置くことに、迷いなど生じないからです。そして、「必要な物」は今必要な物であって、「昔必要だった物」「これから必要になる物」ではないのです。

服であれば、今年着なかった物は来年も着ません。体形が変わって着ることができなくなった服は、お気に入りだったとしても将来的に役立つことはあり得ません。服には流行があり、同じ形が流行ってもその時代に合ったデザインに変わっているので、長く溜め込んでいても何の得にもなりません。

ストックしている食品は、賞味期限を確認して、古い物は捨てましょう。賞味期限は多少過ぎても健康被害までは起こしませんが、美味しく食べることはできないと考えましょう。そのまま置いていても賞味期限はドンドン過ぎて、ほとんど食べられない物になっていきます。

修理すれば使えると思って、押し入れの奥深くにしまい込んでいる家電製品はないでしょうか。不具合があってすぐに修理をしなかった物は、今後も修理されません。壊れて使えない物は捨てましょう。

大きな物は粗大ゴミ扱いになるので有料になりますが、思い切って自治体の粗大ごみ受付センターに連絡して引き取ってもらいましょう。 

今、絶対に必要な物、お気に入りで手放すことが考えられないも物以外は、不要な物として、深く考えずに捨てていきましょう。

物には思い出がついてきますが、年月が過ぎるほどに思い出の品が増えていきます。本当に取っておく価値があるのかを考えて、「なんとなく捨てられない」程度の物は思い切って手放しましょう。

捨てるのが忍びない物、高価な物などは、リサイクルに出すとか、誰かに貰ってもらうなど処分の方法を考えましょう。

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